省略・短縮の使い方

abbreviation-contractions
にゃんこ先生
〃感じる文法〃第18弾!
にゃんこ先生
今回は、省略と短縮について学ぼう。文章を書く上で、省略や短縮のルールを知っておくととても便利。
にゃんこ先生
特に短縮は口語で使われることが多く、英語を話すのであれば必ず知らなければならない。

 

にゃんこ先生
文法は暗記するものじゃない、一回理解したら感じるもの。つまり、意識しないで使える・わかるようにするもの。
にゃんこ先生
〃感じる文法〃では、できる限り文法的な説明は少なくする。具体例や例文で、英語の仕組みを感じる・使えるようにすることを目的とする。
にゃんこ先生
文法がわかったら、あとはたくさん読んで、聞いて、書いて、喋って、使える英語を身につけよう。

英語の省略とは?

省略とは、単語を短くすること。小さいスペースにたくさんの情報を詰め込めるため、省略された単語は文章を書くときにとても便利だ。また、長ったらしい、書くのが面倒くさいようなフレーズを省略すれば、文章が読みやすくなる。

省略について覚えておくべきことは、単語によってあまり丁寧でなく、くだけた印象を与えてしまうことだ。公式で格式張った文章を書いているのであれば、省略はせず、全てスペルアウトしたほうがいいだろう。

もう一つ覚えておくべきなのは、省略された単語の意味が、必ずしも読者に通じるとは限らないということ。もし、見慣れない省略を使うのであれば、初めて書く際に何を意味しているのかを説明するようにしよう。

 

頭字語とイニシャル語

省略には、いくつかの種類がある。頭字語とイニシャル語のどちらも、長い名前やフレーズの一つ一つの単語の最初の文字を組み合わせて作られる。通常、ほかの単語と見分けやすくするために、頭字語やイニシャル語は全て大文字で書かれる。

頭字語は、一つの単語として発音される。例えば、NASAは、National Aeronautics and Space Administration (アメリカ航空宇宙局)を意味する頭字語で、「ナサ」と発音される。

 

また、一般に普及しすぎて、もはや頭字語として認識されなくなってしまうことも時折ある。例として挙げられるのは、scuba(self contained underwater breathing apparatus; 自給気式水中呼吸装置-スキューバ)やlaser(light amplification by stimulated emission of radiation; 輻射の誘導放出による光増幅-レーザー)など。

イニシャル語も頭字語と同じく、長いフレーズの一つ一つの単語の最初の文字を合わせて作られた単語。しかし、頭字語とは違って、アルファベットの文字の一つ一つで発音される。例えば、NFL(National Football League)は「エヌ・エフ・エル」と発音される。

 

にゃんこ先生
頭字語やイニシャル語の前に不定冠詞を使わなければならない時は、単語の最初の文字ではなく音を基準に、aを使うかanを使うか見極めよう。
にゃんこ先生
インターネットのスラングは、イニシャル語の形をとることが多い。LOL(laugh out loud; 笑)、IDK(I don’t know)、IMO(in my opinion)、BRB(be right back; すぐ戻る)などが例として挙げられる。
にゃんこ先生
こういった種類のスラングは、教授や同僚に対するEメールなどの重要なのやり取りや、真面目なシチュエーションでは適切ではない。インフォーマルなオンラインでのチャットで、文字をタイプする時間の節約のためには便利になる。

 

丁寧な称号や学位

称号(mistermissdoctorなど)や学位(bachelor of artsdoctor of philosophy)などはほぼ毎回省略される。アメリカ英語では、省略された称号の後にはピリオドが打たれるが、イギリス英語ではピリオドは使われない。

 

最も一般的に使われる称号の省略形の例:

  • Mr. = Mister
  • Mrs. = Mistress
  • Ms. = Miss
  • Sr. = Senior
  • Jr. = Junior
  • Dr. = Doctor

アメリカ英語の例:Mr. Green asked Ms. Grey if she had met Dr. Jekyl.

イギリス英語の例:Mr Green asked Ms Grey if she had met Dr Jekyl.

 

最も一般的に使用される学位の省略形の例:

  • B.S. = Bachelor of science(理学士号)
  • B.A. = Bachelor of Arts(文学士号)
  • M.A. = Master of Arts(文学修士号)
  • M.B.A. = Master of Business Administration(経営学修士号)
  • Ph.D. = Doctor of Philosophy(博士号)

学位の場合、ピリオドは使っても使わなくてもいい。どちらか一つの形式を選んでそれも毎回使うようにしよう。学位が称号として使用される場合、その人の名前の後にコンマとともに使われる。

Molly Beagle, Ph.D., runs the canine cognition lab at Stanford University.

 

ラテン語の省略

英語の文章が書かれるときに、たまにラテン語由来の省略が使われる。ラテン語の省略を使用する際は、ピリオドを使おう。

  • e.g. = exempli gratia

「例えば」という意味で使われる。特定の例を挙げたいときにe.g.を使おう。

例:We expect volunteers from many surrounding cities, (e.g., Springfield, Oakdale, Hogsmeade.)

 

  • i.e. = id est

「つまり」という意味で使われる。言及されたものについてより細かい情報を付け加えたいときにi.e.を使おう。

例:After a reasonable amount of time has passed—i.e. two business days—please report the missing shipment to our customer service department.

 

  • etc. = et cetera

すでに日本語でもお馴染みのエトセトラ、「〜など」といった意味で使われる。リストの一部分を挙げるときに使おう。

例:You should see the doctor when you have flu-like symptoms (fever, chills, etc.)

 

そのほかの一般的な省略

以下は、英語でよく使用されるそのほかの省略の例だ。

省略された単語は毎回統一されているわけではないということを覚えておこう。例えば、Thursdayの省略型としてThurs.を勧めるものもあれば、Thu.を勧めるものもある。

同様に、ピリオドを使わないように勧める場合もあるが、ピリオドを使っても間違いではない。よって、ピリオドを使うか使わないべきか迷った時は、ピリオドを含めたままにしておくと無難だ。

 

時間や日付

  • a.m. (ante meridiem) = 午前
  • p.m. (post meridiem) = 午後

例:The mall opens at 10 a.m. and closes at 8 p.m.

  • 月: Jan., Feb., Mar., Apr., May, Jun., Jul., Aug., Sep., Oct., Nov., Dec.

例:I was born on Nov. 6, 1980.

  • 曜日: Mon., Tues., Wed., Thurs., Fri., Sat,. Sun.

例:The class will run Mon.-Fri. next week.

 

場所

  • U.S. (United States: アメリカ合衆国)
  • U.K. (United Kingdom: イギリス連邦)
  • E.U. (European Union: ヨーロッパ連合)
  • U.A.E. (United Arab Emirates: アラブ首長国連邦)

例:The U.S. highway system seems enormous to visitors from the U.K.

 

尺度の単位

  • in. (inches: インチ)
  • ft. (feet: フィート)
  • lbs. (pounds: パウンド)
  • mm. (millimeters: ミリメートル)
  • cm. (centimeters: センチメートル)
  • m. (meters: メートル)
  • mg. (milligram: ミリグラム)
  • g. (gram: グラム)
  • kg. (kilogram: キログラム)

例:My cat weighs 10 lbs., which is about 4.5 kg.

 

短縮とは?

短縮形とは、単語、もしくは一群の単語が短縮されたもので、特定の文字や音を取り除く。ほとんどの短縮形で、取り除かれた文字を示す役割を果たすのはアポストロフィ

一番一般的な短縮形は、動詞や助動詞、法助動詞が他の動詞にくっついているときに使われる。例としては、He would=He’d、 I have=I’ve、 They are=They’reや、You cannot=You can’tが挙げられる。

短縮形未短縮
-n’tnotIsn’t (is not), hasn’t (has not)
-‘reareThey’re (they are), we’re (we are), you’re (you are)
-‘dhad, wouldShe’d (she had, she would), I’d (I had, I would)
-‘llwillWe’ll (we will), you’ll (you will)
-‘sisHe’s (he is), it’s (it is)
I’mI am
let’slet us

 

にゃんこ先生
短縮形は、話し言葉で特に普及している。とても一般的なため、正確に発音されない場合もあり、注意しないと書き間違えてしまうことがある。
にゃんこ先生
例えば、話し言葉では、could’ve、should’ve、would’veが、“could of”、“should of”、“would of”に聞こえてしまうかもしれない。しかしそれは間違いで、絶対に“could of”、 “should of”、 “would of”とは書かないようにしよう。
にゃんこ先生
could’ve、should’ve、would’veは、could have、should have、would haveの短縮形なんだということを覚えておこう。

 

その他の短縮形

ある特殊な種類の話し言葉を表したいときに、時折あまり一般的でない短縮形が使われる場合がある。

「something」のgが発音されない場合を表すためにsomethin’と書かれるときもある。また、詩などでeverの代わりにe’erと書かれていることを目にするかもしれない。米国南部の話し言葉では、you allの短縮形であるy’allが典型的に使われる。年代の名前も短縮されて、the 1960sと言うよりthe ’60sと言われることが多い。

ほかにも、gonna(going to)やwanna(want to)などの、アポストロフィなしで書かれる短縮形も存在する。

 

短縮形を使用するべき場合

短縮形は普通だけれど、比較的カジュアルな場面で使用される。公式な文章を書いているときには短縮形はできるだけ避けよう。

 

にゃんこ先生
省略や短縮の使い方、理解できただろうか?
にゃんこ先生
特に、話し言葉で使われる省略や短縮を知っておくと、聞いた時に「??」ってならないで済むだろう。

 

にゃんこ先生
文法は覚えるものではない。一度理解したら、意識しないでも使えるようにするもの。それが〃感じる文法〃のゴール!

 

終わりに

にゃんこ先生
この記事は、ライティング添削ツールGrammarlyのブログをアレンジして作成したもの。こういう文法の間違いはすべて自動で指摘してくれる。ライティングのクオリティを改善したい人は、導入してみよう。

 

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