





能動態とは、センテンスの主語が動詞の動作をとるということ。その反対に、受動態は、主語が動詞の動作を受ける側、される側なのだ。能動態と比べ受動態は弱い印象を与え、正しくないと教わった人も少なくないだろう。
しかし、実際はそう簡潔ではない。正確に、かつ程よい頻度で使用すれば、受動態を使っても問題ない。
能動態とは?

センテンスの主語が動詞の行動をとる時、つまり「AがBをする」という時、その文は能動態である。能動態のセンテンスは強く、直接的で、力強い印象を与える。ここで、簡潔な能動態の例を見てみよう。
Monkeys adore bananas.
The cashier counted the money.
The dog chased the squirrel.
上記の例のセンテンスはすべて、基本的な能動態の文法構成をしている:主語、動詞、そして目的語。
はじめの例では、主語であるmonkeyが、動詞であるadoreという行動をしている。他の2つも、主語と動詞がわかりやすい。主語がセンテンス内の行動をとっている。
受動態とは?

反対に、主語が動詞によって行動をされている、つまり「AがBをされる」という場合は、受動態だ。
受動態は、be動詞が活用されたものプラス動詞の過去という構成である。よって、前置詞を伴う場合が多い。必要以上に複雑に聞こえるかもしれないが、受け身の状態は検知しやすい。
次の受動態の例は、違いを明らかにするため、上記の3つの能動態のセンテンスを変化させたものだ。
Bananas are adored by monkeys.
The money was counted by the cashier.
The squirrel was chased by the dog.
まず、最初の文、「Monkeys adore bananas」と「Bananas are adored by monkeys」を見てみよう。能動態の文は、Monkeys (主語)+ adore(動詞)+ bananas(目的語)でできている。受動態は、Bananas(主語)+ are adored(be動詞の活用形とadoreの過去分詞)+ by(前置詞)+ monkeys(目的語)。
センテンスを受け身にすると、構成が反対になり、byという前置詞が付け加えられる。実際、書き換えられた3つのセンテンスすべて、byが必須になっている。
能動態VS受動態、どちらがいいの?

能動態を使用すると、力強く、明確なトーンが伝わり、受動態を使うとか弱い印象になってしまうのは否定できない事実だ。ここで、アドバイスがある。能動態に比べてすこし凝った感じがするという理由で受動態を使うのはやめよう。
しかし、受動態のほうが便利で、使われるべきシチュエーションも存在する。「The squirrel was chased by the dog」という例を見てみよう。このセンテンスの構成では、犬ではなくリスに焦点が当てられていることが重要なポイントだ。
基本のルールとして言えることは、ほぼすべての文は能動態で書こう。ビジネスなどフォーマルな場面では、特に能動態を使用するよう気をつけよう。
受動態の文章を能動態に書き換える

受動態を使用しないことで強められる、ビジネス・コミュニケーションの例を見てみよう。
An error has occurred with your account, but every attempt was made to remedy it.
この文章は間違っているわけではないが、少し固く不正直な印象を与える。もっと誠実に聞こえるような文章を作り上げることができるはずだ。
フォーマルな場合に受動態を使い全責任を負うことを逃れるような会社と取引したいだなんて、誰が思うだろうか?責任を真っ向に受け止めよう。
We made an error with your account, but we have made every attempt to remedy it.
このセンテンスを受動態でなく能動態にするため、主語を認識してみる。主語は、we。結局、責任を負うべきなのは「our company」だから。
If there are any questions, I can be reached at the number below.
どちらの句でも主語が認識されないため、このセンテンスの構成は弱い。書き換えてみよう。誰が質問をする可能性があるだろうか?それは、話しかけられている人間、つまり「you」だ。
だれが下記の電話番号に電話をかけてreachの動作をとるだろうか?これも、この会話の聞き手のほうだ。
If you have any questions, call me at the number below.



終わりに
