仮定法の使い方

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にゃんこ先生
〃感じる文法〃第17弾!
にゃんこ先生
今回のテーマは、仮定法。複雑そうで苦手意識を持っている人も多いと思うけど、4つのタイプを理解すれば、使いやすくなるはず。
にゃんこ先生
仮定法をマスターするためには、省略、倒置のパターンもしっかり理解すること。TOEFLやGMAT、洋書などを読むときも頻出の表現なんだ。

 

にゃんこ先生
文法は暗記するものじゃない、一回理解したら感じるもの。つまり、意識しないで使える・わかるようにするもの。

にゃんこ先生
〃感じる文法〃では、できる限り文法的な説明は少なくする。具体例や例文で、英語の仕組みを感じる・使えるようにすることを目的とする。

にゃんこ先生
文法がわかったら、あとはたくさん読んで、聞いて、書いて、喋って、使える英語を身につけよう。

仮定法とは

仮定法とは、すでに知られている事実または仮定されたシチュエーションと、その結果について述べること。仮定法の文は、仮定節(ほとんどの場合ifを含むため、よくif節と呼ばれる)と、その結果を含む。以下の例を見てみよう。

If a certain condition is true, then a particular result happens.

I would travel around the world if I won the lottery.

When water reaches 100 degrees, it boils.

英語には、0から3までの4つの異なったタイプの仮定法(Conditional)の文が存在する。その4つの仮定法にはどんな違いがあるんだろう? どういった境遇で特定のシチュエーションが起こりそうか、または起こるはずであったかの可能性の度合いを示唆している。

 

にゃんこ先生
これらの4つのタイプの仮定法の使用方法を細かく見てみよう。

 

Zero Conditionalの使い方

Zero Conditionalは、一般的な真実を表す。それをしたら、必ずそういう結果になる、というシチュエーションのことだ。

Zero Conditionalを使うときには、特定のケースについてではなく、一般的な真実について話している。以下の例をみてみよう。

If you don’t brush your teeth, you get cavities.

When people smoke cigarettes, their health suffers.

 

Zero Conditionalの使われている上記の例で、覚えておきたいことがいくつかある。

まず、Zero Conditionalを使う時は、if節と主節、どちらの節でも動詞の時制は現在形である。よく未来形が使われるけれど、それは間違いだ。

✖️When people smoke cigarettes, their health will suffer.

また、Zero Conditionalではifとwhenが入れ替わっても文章の意味が変わらないということを覚えておこう。これは、結果がいつも同じだからだ。

 

First Conditional(直説法)の使い方

First Conditionalは、将来に結果が起こるであろうと思われるシチュエーションに使われる。

If you rest, you will feel better.

If you set your mind to a goal, you’ll eventually achieve it.

現在形をif節に使い、未来形を主節に使っている点を覚えておこう。

主節は、if節で説明されたようなどのようなコンディションのもとで、特定の結果が将来おそらく起こるであろうと予測されるということを指し示している。

 

First Conditionalを使う中で間違えられやすいケースをみてみよう。

✖️ If you will rest, you will feel better.

If you rest, you will feel better.

にゃんこ先生
if節には現在形を使おう。

 

✖️ If you set your mind to a goal, you eventually achieve it.

If you set your mind to a goal, you’ll eventually achieve it.

にゃんこ先生
Zero Conditional(現在形+未来形)は、その結果が「確実なとき」にだけ使用しよう。もしその結果が「おそらく起きる」だろうという時は、First Conditional(現在形+未来形)を使うべきだ。

 

Second Conditional(仮定法過去)の使い方

Second Conditionalは、条件が現実的でないときや、将来起こり得ないだろうという結果を表現するのに便利だ。

If I inherited a billion dollars, I would travel to the moon.

If I owned a zoo, I might let people interact with the animals more.

Second Conditionalの正確な使い方は、過去形をif節に使い、法助動詞(could、should、would、mightなど)を主節に使う。主節は非現実的か、もしくはありえなさそうな結果を表す。

 

✖️ If I inherit a billion dollars, I would travel to the moon.

◯ If I inherited a billion dollars, I would travel to the moon.

にゃんこ先生
Second Conditionalを当てはめる際には、if節は過去形を使おう。

 

✖️ If I owned a zoo, I will let people interact with the animals more.

◯ If I owned a zoo, I might let people interact with the animals more.

にゃんこ先生
結果が起こりそうにない低い可能性を示すためには、主節でwillではなくwouldを使う。

 

Third Conditional(仮定法過去完了)の使い方

第三仮定法は、過去に何か違ったことが起こっていれば現在の状況が異なっていたであろうということを説明するために使われる。

If you had told me you needed a ride, I would have left earlier.

If I had cleaned the house, I could have gone to the movies.

これらの文章は、十分起こりえたけれど実際は過去に起こらなかったような状況を表している。

最初の例の話し手は、早く去ることもできたけれど、実際はそうしなかった。同様に、二つ目の例の話し手は家を掃除することができたけれど、実際は掃除をしなかった。これらはすべて起こりえた状況であるけれど、残念ながら起こらなかったことだ。

 

Third Conditionalを使用する場合は、過去完了形(had+過去分詞)をif節に使う。主節の法助動詞(could、should、wouldなど)+have+過去分詞は、起こりえた論理的状況を表しているんだ。

✖️ If you would have told me you needed a ride, I would have left earlier.

◯ If you had told me you needed a ride, I would have left earlier.

にゃんこ先生
Third Conditionalでは、法助動詞をif節で使ってはいけない。

 

✖️ If I had cleaned the house, I could go to the movies.

◯ If I had cleaned the house, I could have gone to the movies.

にゃんこ先生
Third Conditionalは、状況がうまくあっていれば起こったであろう過去のシチュエーションを表現するものだ。よって、法助動詞+have+過去分詞が使われる。

 

特殊なケースと例外

仮定法には、特別なルールが当てはまる特殊なケースがある。

if節における未来形の使用

一般的に言って、未来形は主節にのみ使用されるべきである。唯一の例外は、if節の行動が主節の行動の後に起こる場合だ。

If aspirin will ease my headache, I will take a couple tonight.

if節の行動はアスピリンが頭痛を和らげることで、その晩にそれを摂取した後に起こることだ。

 

if節における「were to」

起こり得る、または起こり得ない結果が特に酷かったり、考えられないようなものだったりしたときに、動詞句であるwere toが仮定法に使われる場合がある。were toは、この可能性のある結果を強調するため使用されている。

If I were to be sick, I would miss another day of work.

If she were to be late again, she would have to have a conference with the manager.

If the rent were to have been a penny more, they would not have been able to pay it.

この強調するためのwere toは、現在、将来、そして過去の仮定的なシナリオを描写する際に使用できるということを覚えておこう。

 

にゃんこ先生
If節の未来形とwere toは「こんなのもあるんだー」ぐらいの感覚で良い。もし文章を読んでいる時に見つけたら戻ってこよう。

 

仮定法に句読点をつける

仮定法は難しいかもしれないが、句読点をつけるのはとても簡単だ。if節が主節の前に来る際には、if節の後にコンマをつけるだけでいい。

If I’d had time, I would have cleaned the house.

もし主節がif節の前に来る場合は、句読点はいらない。

I would have cleaned the house if I’d had time.

 

ifなしの倒置の仮定節

ほとんどの仮定法にはifが使われるが、ifなしの仮定法の文章も存在する。

過去形動詞(wereもしくはhad)+主語、もしくは、法助動詞(should、could)+主語+動詞のような形にすると、if節と同じ働きをする仮定節として使われる。

その仮定節はまるで疑問文のような語順、つまり倒置で、主節の前に来る。ちなみに仮定節の語順が変化しても、主節の語順は変わらない。

Had I inherited a billion dollars, I would travel to the moon.
(= If I inherited a billion dollars, I would travel to the moon.)

Had I cleaned the house, I could have gone to the movies.
(= If I had cleaned the house, I could have gone to the movies.)

Should problems arise, we will have to ask for some help.
(= If problems arise, we will have to ask for some help.)

Were I you, I wouldn’t buy it.
(= If I were you, I wouldn’t buy it.)

にゃんこ先生
このIfの省略と倒置はこの記事で一番大事なところ。これを知っておかないと、いきなりifが省略された時に??ってなってしまう。

 

まとめ

  • 仮定法には4つのタイプの仮定法がある。
  • 使う種類の仮定法によって違った意味を成すため、状況によって正しい構成の仮定法を使う必要がある。
  • 違う種類の仮定法を使用する際には動詞の時制に気をつけよう。
  • if節が主節の前に来るときは、if節の後にコンマをつけよう。
  • ifなしでも倒置を使えば仮定節を書くことができる。
にゃんこ先生
仮定法の4つのタイプ、理解できただろうか?

 

にゃんこ先生
文法は覚えるものではない。一度理解したら、意識しないでも使えるようにするもの。それが〃感じる文法〃のゴール!

 

終わりに

にゃんこ先生
この記事は、ライティング添削ツールGrammarlyのブログをアレンジして作成したもの。こういう文法の間違いはすべて自動で指摘してくれる。ライティングのクオリティを改善したい人は、導入してみよう。

 

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