時制の使い方④ 現在、過去、未来「進行形」の使い方

present-past-future-continuous

にゃんこ先生
〃感じる文法〃第12弾!時制も今日で最後!ついて来れたかな?

にゃんこ先生
最後は進行形について。現在、過去、未来進行形と、進行形も結構奥が深いものだ。時制は苦手意識をもちやすいから、ぜひこの機会に改めて学んでみると良いだろう!

 

にゃんこ先生
文法は暗記するものじゃない、一回理解したら感じるもの。つまり、意識しないで使える・わかるようにするもの。

にゃんこ先生
〃感じる文法〃では、できる限り文法的な説明は少なくする。具体例や例文で、英語の仕組みを感じる・使えるようにすることを目的とする。

にゃんこ先生
文法がわかったら、あとはたくさん読んで、聞いて、書いて、喋って、使える英語を身につけよう。

現在進行形

現在進行形は、ある行動や状態が今起こっていて、おそらく将来まで続くことを表す。現在進行形を作るための公式は、am/is/are + 動詞の進行形(~ing)だ。

Uncle Taro is warming up the car while Kenta looks for his new leather coat.

They are eating at Scott’s favorite restaurant today, Polly’s Pancake Diner.

現在進行形は、ライティングに躍動感や活発な雰囲気を加え、読み手にいつそのアクションが起こったのかを理解させるために使うことができる。

例えば、おじさんの太郎が甥のケンタの誕生日のサプライズで、ケンタをお気に入りのレストランに連れて行くという状況を想像してみよう。

その出来事が終わった後にストーリーを伝える場合、過去形を使う。

They waited at the red light, and Kenta worried they might miss their reservation. (過去形)

 

しかし、本当に伝えたいことは、どんな風にそのイベントが展開したのか、起こっていることを色鮮やかに見せたいのだ。

They are sitting at Kenta’s favorite booth, the one with the sparkling red plastic seats.(どれぐらい座っていたはわからないが、「今」そこに座っていることは分かる。)

The waiter is standing behind the counter right now with a notepad in his hand and pencil behind his ear. (後でKentaのところに来るかもしれない。でも「今」ではない。)

Are you waiting to open your presents after you eat your pancakes?” said Uncle Taro, taking a sip from his root beer. (ここの現在進行形は疑問文になっている。)

これは物語風の観点で、アクションが瞬発的に続いているので、臨場感がある。小説などでは、書き手は現在進行形を使って、「次は何が起こるかな?」という緊張感或いはユーモアを読者に感じさせることができる。

 

現在進行形の作り方

現在進行形を作るための公式は、am/is/are + 動詞の進行形(~ing)だ。

 

現在進行形の使い方

現在進行形はbe動詞に行動動詞(dynamic verb)を追加して使おう。行動名詞とは、アクションやプロセスを表す動詞である。

Kenta’s little sister is arriving at the diner two hours late because her roller-derby team, Chicks Ahoy, won the national championships early today.

As she is walking into Polly’s Pancake Diner, she is yelling goodbye to her friends outside, and Kenta hopes she doesn’t cause a scene since she is always embarrassing him in public.

 

現在進行形を使わない時

現在進行形は、状態動詞(stative verbs)と一緒には使わない。状態動詞とは、名前の通り状態を表す動詞であり、変化を表さない。状態動詞は現在形で使う。

✖:Uncle Taro is preferring the maple walnut pancakes over the banana peanut butter ones that Scott loves.

〇:Uncle Taro prefers the maple walnut pancakes over the banana peanut butter ones that Scott loves.

ここで使った状態動詞は、意見を表し、現在進行形と一緒には使わない。状態動詞は、意見や、感情、所有、考えや認識等のカテゴリーがあり、これらは現在進行形には使うことができない。

 

例外

いくつかの動詞は行動と状態の両方を表すことがある。例えば、be動詞とthinkを考えてみよう。下記の例文ではbe動詞はアクションを表している。

Sara, Kenta’s little sister, is being bold by ordering the jalapeno-chipotle pancakes.

にゃんこ先生
この is beingはbe動詞の進行形で、今大胆であるということを表している。この子は普段は大胆かどうかはわからない。単純なis boldだといつも大胆みたいな性格を表す。けど、isの進行形は普段使うことはあんまり多くないから、そこまで気にしないで良いと思う。

 

しかし、下記のように状態を表す場合、現在進行形は不適切になる。

✖:Sara is being a tall teenager, who loves her food spicy and her sports dangerous.

〇:Sara is a tall teenageer, who loves her food spicy and her sports dangerous.

にゃんこ先生
背が高くなるのは一瞬のことじゃないから、現在進行形はおかしい。

 

下記のthinkの使い方は両方正解だ。

〇:The waiter thinks Kenta should save room for pumpkin pie. (状態を表す現在形)

〇:The waiter is thinking about getting a new job that requires less human interaction, like a veterinarian. (行動を表す現在進行形)

にゃんこ先生
感覚的には、1個目は意見、見解的なものを表し、2個目はアクションを起こしたいと考えているという感じ。
にゃんこ先生
例えば、I think I should get a new job. と I am thinking about getting a new job.を比べると、前者は仕事を変えたいと思っているだけで、後者はもっと行動力(そのうち行動に移しそう)のある表現になる。

 

慣用表現とスタイル

言葉というものはしばしば混乱を招くものだ。文法的に正しい言葉といっても、いつでも音楽や広告、通常の会話の中で耳にする訳ではない。

現在進行形はしばしば文法的に誤って使われる。例えば、マクドナルドの“I’m Lovin’ It.” を考えてみよう。Loveは状態動詞のため、進行形で使うのは文法的に誤りだ。では、なぜマクドナルドはこの言葉を広告で使ったのだろうか?

これは文法とスタイルの違いをよく表している。現在進行形を使うことで、よりスタイリッシュに見えることがある。例えば、以下のような会話は普通にあるだろう。

Kenta, glazed with a chocolate mustache, looks over to his uncle and says, “I’m lovin’ me some of these chocolate peanut butter banana pancakes!” “I’m hearing what you’re saying!” he replies, sprinkling powdered sugar atop the stacks on his plate.

ケンタとおじさんは彼らの興奮を冗談で表現し、気持ちを強調している。

 

一方で、下記のような会話をネイティブが言うことはない。

✖:Kenta is loving his Uncle Taro, a self-proclaimed pancake connoisseur. (正しいのは“Kenta loves his Uncle Taro . . .”)

✖:Sara is hearing the music from their table-top juke box and resists the urge to dance on the table. (正しいのはSara hears the music. . .)

英語学習者であれば、ひとまず文法的に正しい表現に固執し、歌詞や広告で使われているような慣用表現は後に取っておこう。フォーマルな書き言葉では、簡潔に考えを述べたほうがいいなので、現在進行形を控えめに使おう。

 

過去進行形

過去進行形は、過去のあるタイミングで継続的に起こっていた行動や状態を表す。過去進行形は、be動詞の過去形 was/were + 動詞の進行形(~ing)から作られる。

過去進行形は様々なシチュエーションで使うことが想定される。例えば、過去に存在していたある状態を示すために良く使われる。

The sun was shining every day that summer.

As I spoke, the children were laughing at my cleverness.

 

また、「何らかの動作」が起こった時「当時継続的に起こっていた他の動作」を表すためにも使われる。

The audience was applauding until he fell off the stage.

I was making dinner when she arrived.

 

過去進行形は、過去のある特定な時間に、何が起こっていたのかを強調することができる。

At 6 o’clock, I was eating dinner.

 

また、過去に置ける習慣的・癖になった行動にも言及できる。

She was talking constantly in class in those days.

 

例外はあまりないが、全ての動詞が過去進行形に適している訳ではない。いくつかの動詞は過去進行形で使うことはできない。一般的な例としてはarriveがある。

✖:At noon, he was arriving.

〇:At noon, he arrived.

 

未来進行形(future continuous tense)

未来進行形は、未来のあるタイミングで起きた出来事が、ある期間の間続くことを表現する。未来進行形は、will + be + 動詞の進行形(~ing)から作られる。

単純な未来形は、ある動作が未来に起き、終了することが予想される時に使われる。例えば、明日の5時にミーティングあると想像してみよう。

I will arrive at five o’clock.

I will arriveは未来形で、動詞はarriveだ。そこに到着したら、到着すると言う動作を続けることはできない。しかし、一度そこに着いたら、少なくとも一定程度の期間、何かをやり続けるかもしれない。

At five o’clock, I will be meeting with the management about my raise.

will be meetingは未来進行形だ。これは、meetingが一瞬で起こるものではないと言うことを示唆している。会議はある程度の時間で続く。will + be + ~ingは常に未来進行形を表す。

Kenta will be running a marathon this Saturday.

Hanako will be competing against Kenta in the race.

I will be watching Kenta and Hanako race.

 

未来進行形は行動動詞のみ

未来進行形は行動動詞だけに使われることを覚えておこう。なぜなら、行動動詞のみが期間・継続の概念を持つことができるからだ。行動動詞は、例えば、走ったり(running)、考えたり(thinking)、見たり(seeing)することを表現する。

状態動詞は、状態や存在を表し、例えば〜であること(be)、知っていること(know)、〜に見えること(seem)などを表現する。未来進行形は状態動詞と一緒に使うことができない。

✖:I will be being stressed tomorrow during my science test.

〇:I will be stressed tomorrow during my science test.

✖:When the sun comes out tomorrow, winter will be seeming like a distant memory.

〇:When the sun comes out tomorrow, winter will seem like a distant memory.

✖:After I study, I will be knowing all the answers for the test.

〇:After I study, I will know all the answers for the test.

普通の未来形がbe動詞やseem等の状態動詞には合っている。

 

にゃんこ先生
さて、〃感じる文法〃進行形の使い方は如何だっただろうか?結構例外もあり、ややこしいため、一度に全て理解するのは難しいかもしれない。たくさん本を読んで、進行形を発見した時はここに戻って何が表現されているのか確認してみよう。

にゃんこ先生
文法は覚えるものではない。一度理解したら、意識しないでも使えるようにするもの。それが〃感じる文法〃のゴール!

 

終わりに

にゃんこ先生
この記事は、ライティング添削ツールGrammarlyのブログをアレンジして作成したもの。こういう文法の間違いはすべて自動で指摘してくれる。ライティングのクオリティを改善したい人は、導入してみよう。

 

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