パラレリズムとは?

parallelism

にゃんこ先生
〃感じる文法〃第七弾!パラレリズムは聞いたこともない人が多いのではないだろうか?けど、英語ではとても重要なルール。

にゃんこ先生
けど、心配することはない。一度理解すれば、どんな良い文章もこのルールを守っていることに気付くだろう。そこが、出発点になる。

 

にゃんこ先生
文法は暗記するものじゃない、一回理解したら感じるもの。つまり、意識しないで使える・わかるようにするもの。

にゃんこ先生
〃感じる文法〃では、できる限り文法的な説明は少なくする。具体例や例文で、英語の仕組みを感じる・使えるようにすることを目的とする。

にゃんこ先生
文法がわかったら、あとはたくさん読んで、聞いて、書いて、喋って、使える英語を身につけよう。

パラレリズム(Parallelism)とは?

パラレル(平行)のセンテンスは美しい。同じ方向に向かっているけど、一生交わることがない人生のようだ。

文法の世界では、パラレルは方向ではなく、バランスについてだ。パラレリズムは、ある文章の2か3つ以上のフレーズか節が「同じ文法要素/構成」を持つことを言う。

 

なぜパラレルが必要?

パラレル構造を持つ文章は効果的で、上品かつ読み手に優しい。

A sentence with parallel construction makes your writing effective, classy, and certain to impress anyone who reads your stuff.

 

どうやってパラレルを使う?

書いた文章がパラレルになっているかどうかテストするために一つ便利なヒントがある。センテンスをパラレルになるべきそれぞれの要素に分解して書き直してみよう。例えば、上記の例文を分解してみよう。

A sentence with parallel construction makes your writing effective.

A sentence with parallel construction makes your writing classy.

A sentence with parallel construction makes your writing certain to impress anyone who reads your stuff.

Effective、classy、certainは全て形容詞だ。3つ目の文章の、「certain to impress anyone who reads your stuff」は、最初の2つと比較すると文章が長く見えるが、それぞれの文章の根本的な文法的要素(主語+動詞+名詞+形容詞)は同じ、文のバランスが保てるため、問題なくパラレルになっている。

 

ねこ君
パラレルなんて知らなかったよ。。でもさ、この場合例えばclassyの後に何らかの副詞が来たとして、それでもパラレルって言うの?
にゃんこ先生
それはある程度パラレルとは言えるけど、美しさが減る。ねこ君が自分で副詞(例えばeasilyとか)を入れて読んでみれば?
にゃんこ先生
補足すると、例えばeffectiveとclassyの後、両方とも副詞を入れて修飾した場合、三つ目のセンテンスのcertainの後がto doの形のままだと、明らかにパラレルでなくなる。パラレルっていうのはそういうものだよ。

 

良くある間違い

パラレルのミスは良く起きる。しかし、この間違いは良く読めばあっと思うぐらい簡単に見つけることができるはず。良くあるパラレルの遵守ミスとそれをどうやって避けることができるのか考えてみよう。

 

動詞の形

✖:Olympic athletes usually like practicing, competing, and to eat ice cream sandwiches.

この文章は、practicingとcompetingは~ing(動詞に~ingをつけて名詞の働きをする動名詞)とto不定詞のto eatをを使っている。これはパラレルになっておらず、文章の意味もおかしくなる。オリンピック選手がアイスクリームを食べるために・・練習し、競争する・・?

 

〇:Olympic athletes usually like practicing, competing, and eating ice cream sandwiches.

〇:Olympic athletes usually like to practice, compete, and eat ice cream sandwiches.

ちなみに、like to(to 不定詞の)のtoは何度も繰り返す必要はないことに注意しよう。動詞が同じ形(原型)であれば大丈夫。

 

名詞 vs 動詞

✖:For dinner we like lamb chops and to fry chiken.

ラムチョップは名詞、チキンも名詞。一方でfryは動詞だ。

〇:For dinner we like lamb chops and fried chiken.

〇:For dinner we like to grill lamb chops and fry chiken.

 

名詞の数

✖:Public transit such as buses or a train can help reduce air pollution.

いくつかのバスと一つの電車?これでは、環境汚染を解決できないだろう・・。より良い解決法は以下の通り。

〇:Public transit such as buses or trains can help reduce air pollution.

 

文法要素を統一しよう

✖:The detective deftly and with pizzazz outlined how the crime had been committed.

deftly(副詞)とwith pizzazz(前置詞のフレーズ)は同じ文法要素になる必要がある。pizzazzの副詞はなんだっけ?Pizzazzillyという言葉はないため、今回は二つの名詞が必要になる。

〇:With deftness and pizzazz, the detective outlined how the crime had been committed.

 

トピックの関連性

✖:He decided to cover the gown in sequins, and had a steak for dinner.

ガウンに何かしらの装飾をつけることと、ステーキを食べることは共通点があるだろうか?パラレリズムは、センテンス内で話されるトピックに関して、少なくともわかりやすく、関連したものでなければならない。

〇:He decided to cover the gown in sequins, and to celebrate, he had a steak for dinner.

〇:He was hungry after he covered the gown in sequins, so he had a steak for dinner.

どんなトピックなら関連しているのか?という議論は切りがないが、正しいパラレリズムを使いこなすためには、その関連性は読み手にとって明白でわかりやすいものでなければならない。

 

綺麗な修飾語(Rhetoric)も平行に

文学やスピーチ、高級な英語では、繰り返しとバランス感を出すため、センテンス間のパラレリズムが使われることもある。

I celebrate myself, and sing myself, And what I assume you shall assume, For every atom belonging to me as good belongs to you.

—Walt Whitman, “Song of Myself”

 

Love me, love me, say that you love me, Fool me, fool me, go on and fool me.

—The Cardigans, “Lovefool”

 

Easy come, easy go.

—Common saying

ねこ君
センテンスもパラレルにすると綺麗に見れるんだね。これは上級編だから、こう言う文章もあるんだーって言う認識で大丈夫だね!

 

パラレリズムは文章を美しく見せるために使える。しかし、上記のルールを意識して使わないと、パラレリズムを保つことができなくなるので気を付けよう。

 

にゃんこ先生
さて、〃感じる文法〃パラレリズムは如何だっただろうか?学校では習わないことだけど、留学やレベルの高い英語を目指す人は知っておかなければならない。

にゃんこ先生
文法は覚えるものではない。一度理解したら、意識しないでも使えるようにするもの。それが〃感じる文法〃のゴール!

 

終わりに

にゃんこ先生
この記事は、ライティング添削ツールGrammarlyのブログをアレンジして作成したもの。こういう文法の間違いはすべて自動で指摘してくれる。ライティングのクオリティを改善したい人は、導入してみよう。

 

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