コロン(:)とセミコロン(;)の使い方

semicolon-colon
にゃんこ先生
〃感じる文法〃第16弾!
にゃんこ先生
今回は、セミコロンとコロンをまとめて理解しよう。形は似ているけれど、それぞれ異なる役割を果たす句読点なんだ。

 

にゃんこ先生
文法は暗記するものじゃない、一回理解したら感じるもの。つまり、意識しないで使える・わかるようにするもの。

にゃんこ先生
〃感じる文法〃では、できる限り文法的な説明は少なくする。具体例や例文で、英語の仕組みを感じる・使えるようにすることを目的とする。

にゃんこ先生
文法がわかったら、あとはたくさん読んで、聞いて、書いて、喋って、使える英語を身につけよう。

英語のセミコロン

セミコロン(;)は、コンマの上にピリオドが乗っているような形をしている。しかし、コンマやピリオドのように使えばいいと思ったら大間違いだ。

一番一般的なセミコロンの使い方は、ひとつひとつの節をandなどの接続詞を使わずに繋げることだ。

 

We can go to the museum to do some research; Mondays are pretty quiet there.

セミコロンは、コンマやピリオドと代替としては使えない。位置付けとしては、その中間くらいだ。つまり、コンマよりは強いけれど、ピリオドほど分裂的ではない。

 

にゃんこ先生
セミコロンの後には、通常大文字は使われない。セミコロンの後に大文字が使われるのは、原則として固有名詞か頭字語のみだ。
にゃんこ先生
さて、セミコロンの使い方を解説していこう!

 

セミコロンは関係性のあるひとつひとつの節を繋げる

別々の節だが強い関係性があれば、セミコロンで繋げることができる。つまり、セミコロンの前に来るのは完全な文章、セミコロンの後に来るのも完全な文章。このふたつの文章は、論理的に強い関係性があるものでなければならない。

I ordered a cheeseburger for lunch; life’s too short for counting calories.

Money is the root of all evil; I don’t believe the reverse is necessarily true.

Martha has gone to the library; Andrew has gone to play soccer.

にゃんこ先生
上記の例は全て、ふたつの別個で文法的に正しいセンテンスがくっついてできている。もしセミコロンの代わりにコンマを使ったら、これは間違いになってしまう。

 

セミコロンを使う箇所では接続詞をなくす

ふたつの別々の節を繋げられるものはセミコロンだけではない。and、but、orなどの接続詞もその役割を果たすことができる。しかし、セミコロンと接続詞を同時に使うことはできない。つまり、セミコロンが接続詞の代わりになっているから、両方は必要ないということだ。

I saw a magnificent albatross, and it was eating a mouse.

I saw a magnificent albatross; it was eating a mouse.

にゃんこ先生
ふたつの関係性のある概念を繋げるのにコンマとandを使うときは、セミコロンの上部分のピリオドをandの代わりだと思ってくれればいい。。

 

コンマの誤用を避けるためには、正しい接続詞を使うか、コンマをセミコロンに変化させることが大切だ。セミコロンは、節の間の溝を埋めたり、接続詞の代わりとなったりして、関係性のある概念を繋げる。

 

セミコロンは、and以外にも、butなどの接続詞としても使えるため、ふたつの節を対照するときにも使うことができる。ふたつの概念が対立・矛盾するからといって、このふたつの概念が関係していないなんてことはないからだ。

This is part of the same rule; the conjunction in question is “but” instead of “and.”

 

連続するリストにセミコロンを使う

リストが長かったり、リストの中で句読点が使われたりする場合は、セミコロンで区切りをつけることができる。

I need the weather statistics for the following cities: London, England; London, Ontario; Paris, France; Paris, Ontario; Perth, Scotland; Perth, Ontario.

My plan included taking him to a nice—though not necessarily expensive—dinner; going to the park to look at the stars, which, by the way, are amazing this time of year; and serenading him with my accordion.

にゃんこ先生
セミコロンがあれば、読者が区切りを認識しやすくなるんだ。

 

セミコロンを接続副詞と使う

ふたつの節を接続副詞を使って繋げる時は、セミコロンを使おう。一般的な接続副詞の例としては、moreover, nevertheless, however, otherwise, therefore, then, finally, likewise, and consequentlyなどが挙げられる。

I needed to go for a walk and get some fresh air; also, I needed to buy milk.

Reports of the damage caused by the hurricane were greatly exaggerated; indeed, the storm was not a “hurricane” at all.

The students had been advised against walking alone at night; however, Cathy decided walking wasn’t dangerous if it was early in the evening.

I’m not all that fond of the colors of tiger lilies; moreover, they don’t smell very good.

こういった接続副詞のルールは接続詞のルールに似ている。どちらのケースでも、ふたつの概念が別々の節で、独自のセンテンスとして成り立つことができるのだ。このルールに従えば、セミコロンを使うことができる。

 

にゃんこ先生
副詞は接続詞として節と節を繋げることはできないけど、セミコロン+副詞で接続副詞を作ると、節と節を繋げることができる。

 

にゃんこ先生
続いて、コロンを見てみよう!

 

コロン

コロンは、ひとつの要素や連続した要素を紹介したり、コロンの前の情報を描写したりする。セミコロンがふたつの節を繋げ関係性を示すのに対し、コロンは、追随する情報へ読者を導く役割をする。

コロンについて誤解している人もいるけれど、実は、その使用法はかなり単純だ。

 

次に続く情報を指し示す矢印のようなものだと思ってくれればいい。コロンが文章に現れる時は通常、「次の通り」「つまり」「したがって」などを意味している。

There are three types of muscle in the body: cardiac, smooth, and skeletal.

にゃんこ先生
言及された筋肉の3つの種類について述べられようとしているということを、上記のコロンが示している。つまり、代わりに下記のように読むこともできる。

There are three types of muscle in the body (and they are): cardiac, smooth, and skeletal.

 

コロンは、リストに使われることが多い。また、更なる説明を示すために使用されることもある。

We have two options here: stay and fight, or run like the wind.

この文章は以下のようにも解釈できる。

We have two options here (and they are as follows): stay and fight, or run like the wind.

 

また、コロンは引用文を導入することもできる。

He ended with the immortal words of Neil Young: “Rock and Roll can never die.”

 

別々の節を切り離すコロン

コロンがふたつの別々の節を切り離す用途で使われるのにはふたつのケースがある。

  • ふたつめの節がひとつめの節に明らかに直接関係している場合
  • ふたつめの節が強調される場合

A dolphin is not fish: it is a warm-blooded mammal.

The research is conclusive: climate change is a reality.

にゃんこ先生
セミコロンやピリオドで節を繋ぐこともできるが、コロンの方が、ピリオドより柔らかくセミコロンより強めの印象を与えることができる。

 

イギリス英語では、コロンの次に続く単語には、固有名詞や頭字語でない限り大文字は使われない。しかし、アメリカ英語では、決まったルールはないが、ふたつ以上の完全文に続く文章を書く場合、コロンの後に続く単語は大文字で描き始めたほうがいいだろう。

 

コロンの誤用

名詞と動詞、動詞と目的語または主格補語、前置詞と目的語、主語と述語を切り離すためにコロンを使うことは間違いである。

 

✖:The three types of muscle in the body are: cardiac, smooth, and skeletal.

ここにコロンを置くことは、動詞のareから主格補語であるcardiac, smooth, and skeletalを切り離すことになる。

 

✖:When I graduate, I want to go to: Rome, Israel, and Egypt.

前置詞toから目的語Rome, Israel, and Egyptを切り離しているこの文章からもコロンが取り除かれるべきである。正しくは、こうなる。

〇:When I graduate, I want to go to Rome, Israel, and Egypt.

 

にゃんこ先生
セミコロンとコロンの使い方、理解できただろうか?細かいようだけど、こういう接続詞を正しく使えるようになれば、英語の上級者の仲間入りだ!!
にゃんこ先生
まずは読んで理解できること、次は使えるようにすることが目標だね。

 

にゃんこ先生
文法は覚えるものではない。一度理解したら、意識しないでも使えるようにするもの。それが〃感じる文法〃のゴール!

 

終わりに

にゃんこ先生
この記事は、ライティング添削ツールGrammarlyのブログをアレンジして作成したもの。こういう文法の間違いはすべて自動で指摘してくれる。ライティングのクオリティを改善したい人は、導入してみよう。

 

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